コロナ禍によりオフィスエリアのあり方の再構築が求められるなか、オープンした丸の内テラスは、大丸有エリアになかったエンターテインメント施設や飲食店のテラス席を用意。同エリアでの新たな商業施設開発における「交流」という新たなキーワードの具現化を目指している。
大手町、丸の内、有楽町の大丸有エリアでは、2015年から公的空間活用モデル事業として丸の内仲通りを歩行者に開放し、移動式店舗・オープンカフェ、通りを利用したイベントなどを行ってきた。その中心となっている丸の内仲通りの“丸の内エリア”と“大手町エリア”の結節点に2020年11月5日にオープンしたのが、「丸の内テラス」だ。
これは、千代田区丸の内1丁目にあった「みずほ銀行前本店ビル」、「銀行会館」、「東京銀行協会ビル」を3棟一体で建て替え「(仮称)丸の内1-3計画」におけるアネックス棟のビル部分の商業ゾーンを指す名称である。
メインターゲットは「大丸有エリア」及び周辺エリアで働くオフィスワーカー。運営元の三菱地所によると「当該エリアに連続性を持たせながら一層の賑わいを創出し、丸の内エリアにおけるさらなるプライベートタイムの充実や多様な魅力、街を訪れる目的の創出を目指した」(広報部)という。
丸の内エリアには同社による丸ビル、新丸ビルなど、ほかのエリアからも人を呼ぶ商業施設が存在している。それに続く時代となる2020年以降の街づくりを「丸の内NEXTステージ」と位置づけ、丸の内テラスはその再開発計画第一弾として「多様な就業者100万人が最適な時間に集まり、交流して価値を生み出す舞台」にしていくことを目指している。
そのために、これまでにはなかった丸の内エリア初のルーフトップレストラン「THE UPPER」やダーツやカラオケが楽しめる大型エンターテインメントプレイス「MARUNOUCHI BASE」を誘致。また、1階のレストラン4店舗は新業態3店と大阪からの移転1店舗で、ここにしかない...