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常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

駅から離れた住宅街に定着、周辺住民と遠方客が混在する書店

Title

書店チェーン、リブロで店長などを務めた辻山良雄氏が2016年に開いた「Title(タイトル)」は、北海道から沖縄まで全国から客の訪れる店。「変わらない芯を持ち続けるのが重要」と語る氏に繁盛の秘訣を聞きます。


「Title」(東京・杉並)は、荻窪駅から十数分歩いた所にある書店。街道沿いにある築70年の古民家をリノベーションした。

ロケーション上、顧客には周辺住民と、遠方から同店を目指してくる来訪者が混在する。従って昔ながらのまちの本屋らしい文庫棚や週刊誌、コミック誌などの雑誌群に加え、「Title」独自の視点から選書した「生活に関する本」を並べる。辻山氏はその意を「流行り廃りでなく、人の本質に関わり、よりよく生き、生活するための本」と話す。衣食住は無論、哲学や芸術、社会に関する書籍や絵本などが揃う。

店舗は1階が書店スペースと8席のカフェで17.5坪。2階はギャラリーで、折々展示会や小イベントを開催する。決して広くはないが、すべてを書棚スペースとせず、カフェ、ギャラリーを併設した理由を、「そこでしかできない体験を提供できれば、遠方からでも足を運んでもらうきっかけになるのではと考えました」と辻山氏。2階のギャラリーを訪れた客が1階に立ち寄り、関連性のある本を購入するなど、展示と書棚の連動性も意識する。

取材時には熊本県から来訪したという女性がカフェでくつろいでいた。「お客さまは北海道から沖縄まで全国各地からいらっしゃいます」。顧客は女性比率が高いが、年齢層は学生からシニアまで幅広い。「マーケティング的な性別年齢のくくりより、当店が紹介する本を好んでくださる方が来てくださっている印象です」。

一方、ECサイトのニーズも一定数ある。元々、EC売上の割合は...

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