オランダ発のハンバーガーショップ「The Vegetarian Butcher」。「サステナビリティ」を切り口にしたプロモーション戦略で国内における「プラントベースドミート」の市場拡大を狙う。

店内にはテーブル席、カウンター席、個室がある。カウンターの上には、コンセプトの「プラントベース、サステナブル、ヘルシー&パフォームベター」を掲げている。
近年、健康やサステナビリティへの意識の高まりを背景に、植物性の原料を使ったプラントベースフードや代替食の市場が急成長している。8月26日に日本初上陸したハンバーガーショップ「The Vegetarian Butcher」(東京・豊島)もその市場をけん引するブランドのひとつ。プラントベースドミートを使用したバーガーを提供するブランドで、欧州を中心に世界30カ国で1万5000店舗を展開している。
The Vegetarian Butcherは、2011年にオランダで設立されたスタートアップ企業。2018年に英蘭ユニリーバが買収したことで注目を集めた。池袋の店舗を運営するベジタリアンブッチャージャパンは、2017年に代表取締役社長・CEOの村谷幸彦氏が設立した。過去に焼肉店を経営していた村谷氏。ベジタリアンにも提供できる“肉”を探していたところ、クオリティの高い商品を提供するThe Vegetarian Butcherに出会い、専売契約を結んだ。
同社ではこれまで、小売や飲食店向けのプラントベースドミートの販売事業やゴーストレストラン事業、ECサイトの運営などを手掛けてきた。実店舗の出店は今回が初めてとなる。
村谷氏によると、欧米に比べて日本のプラントベースドミート市場はまだ規模が小さい。欧米では、ノンベジであっても意識的に「動物性の食材を摂取しない日」を設けている人が多く、認知度が高いという。そのため、日本進出にあたっては...