箱根で温泉旅館を展開する一の湯(神奈川・足柄下)は8月26日から、カメガヤ(神奈川・横浜)が運営するトータル・ヘルスケア・ストア「Fit Care Express」の新横浜駅ビル店にて、一の湯オリジナル商品の販売を開始した。
これまでの取り扱いは箱根にある旅館かECのみで、小売店での取り扱いは初。「一の湯カレー」(税抜500円)、「一の湯ドレッシング(万能age)」(税抜600円)などを販売し、8日間で約3万円の売上を達成した。店頭では、1商品購入ごとに200円分の宿泊割引券を配布しているほか、店頭で購入した人だけが予約できる特別宿泊プランも用意した。
一の湯は、緊急事態宣言の期間中に旅館が休業し、売上は前年比95%減と非常に厳しい状況に。昨年の秋には台風19号の直撃を受けて休業を余儀なくされたこともあり、「宿泊業以外の売上を何としてでも確保したい、将来的には収益のもう一本の柱となるものを育てていきたいとの思いがあった」と、営業部長の大野正樹氏は語る。
一の湯とカメガヤは同じチェーンストア経営研究団体に所属していたことから、以前より交流があった。当施策は一の湯から声を掛け、販売商品の試食会などを経て実現した。

実際の売り場。「お客様からは、カレーの味が大変おいしい、200円の宿泊割引券が1商品ごとについてくるのはお得というお声をいただき、大変好評を博している」と、営業部長の大野氏。