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OOHの未来を考える

コロナ禍でのOOH 場所の力を活用しスシローが情報発信

スシロー

「スシロー」のブランドで回転すしレストランを展開する、スシローグローバルホールディングス。山手線でのキャンペーンや、渋谷のOOHジャックを行った同社に、その考え方について話を聞いた。

渋谷スクランブル交差点を囲う形で出稿。

近年、OOHの活用が目立つ、スシロー。同社にて、チャレンジ性の高い企画などのキャンペーンを担当する、コミュニケーション企画推進部 販促課の松川貴明氏に、その背景、考え方について話を聞いた。

今まではあまり使っていなかったというOOHだが、昨年5月に、都市出店強化という会社の方針に沿って企画した「山手線全駅出店プロジェクト」で、来店集客と出店地募集を加速させるための取り組みを実施した。“全面おすしラッピング”を施した「スシロートレイン」を走らせ、駅のホームドアで“スシローのカウンター席”を再現した広告を展開。電車がホームに入ってくることで、まさに自席に回転すしが流れてくるような演出になっている。

他に、日本最大級の流れるプールなどウォーターアトラクションを展開する東京サマーランドとも昨年7月にコラボを実施。流れるプールを回転レーンに見立て、来場者がスシローのお皿のデザインがされている浮き輪に乗ることで、おすし気分を味わえる回転すし体験企画を開催した。「生活動線の中で“外食”“食事”を意識するタイミングでスシローを想起させることを目的にしました」と松川氏。

そして今年5月16日、外出自粛によって行き交う人々が少なくなった中、渋谷をジャックする広告展開を行った。その背景にはどのような意図があったのだろうか。

渋谷ジャックで日本を元気に

新型コロナの影響が出る中、スシローにおいても、その対応に追われた。そういった事態の中、スシローの経営判断として、「できる限り店を閉めない」ということを決定。どんな状況でもうまいすしを届け続ける、という理念を掲げた。「都の要請には応じて時短営業をしていましたが、一人でもおすしを食べたいと思われる方がいる限り、うまいすしを提供し続ける。そういった経営の動きに、私たちコミュニケーションの部署が連携をしていきました」と松川氏。

「うまいすしを提供し続ける」という経営判断にあたり、すしが持っているもともとの価値は何か、ということから考えたという...

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