これまで、OOHを活用した「機をとらえる」効用や「所在性」を活かした事例を取り上げてきた。今回は、これらの特性を活かしつつ、コンテンツとの組み合わせでユニークなコミュニケーションを実施した事例を紹介する。
サントリー食品インターナショナルは、コーヒーを中心に商品展開する飲料ブランド「クラフトボス」のキャンペーンの一環で、アニメ『クレヨンしんちゃん』とコラボしたポスターを6月15日から1週間、東武鉄道春日部駅(埼玉県春日部市)に掲出した。
場所とコンテンツを組み合わせる
本キャンペーンは、6月21日の父の日に合わせて展開された。本アニメの主人公、野原しんのすけの父親であるひろしが、仕事を頑張りながら子育てに奮闘する様子が描かれている。ポスターを目撃した駅利用者による投稿がSNS上でも多く見受けられた。
この事例では、“家族のシンボル”として、本アニメが取り上げられている。春日部市は、東京都心部まで1時間ほどで行けるベッドタウンとして、多くの子育て世帯が暮らす場所だ。これまでにも、クレヨンしんちゃんと春日部市の...
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