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逆風下の販促戦略

小売データから見る購買行動の変化 コロナ禍 5つのトピックスを分析

True Data

1月から4月にかけ、新型コロナウイルスの影響で人々の購買行動は大きく変化した。ここではPOSデータをもとに、実際に売れた商品やニーズの変動などを専門家が解説。今後も発生しうるパンデミックに備え、コロナ禍で起きた状況をぜひ参考にしたい。

    データ提供/True Data

    *1店舗あたり200個以上売上があるカテゴリのみ対象
    *データ抽出日(2020年5月7日時点)のデータを集計
    *ドラッグストア、食品スーパー合計6000店舗、延べ5000万人規模の消費者購買情報を統計化したデータベースから作成(店舗・個人を特定する情報は含まれない)

Topics 1
新型コロナの影響 1月の消費はマスクに集中

日本で初めて新型コロナウイルス感染症例が報告されたのが2020年1月中旬。その1月の購買に注目すると、ドラッグストアではほとんどのカテゴリが前年同月と比べて大きな変化がない。その中で前年同月比134%と大きく伸びているのが、小分類の「衛生医療用品・用具」である。さらに詳細のカテゴリをみてみると、5月現在でも手に入りづらい「マスク」が前年同月比約230%と非常に大きい伸びを示している。

「マスク」は、もともと風邪や花粉症などのために1~2月には売上が大きくなるが、新型コロナウイルスの影響で需要が2倍にも3倍にも増えて、品切れを引き起こしてしまった。

Topics 2
新型コロナと闘う、そのための購買が2月に大きく伸長

1月末にWHOによって緊急事態宣言が出され、人々の新型コロナウイルスに対する危機感が日増しに高くなった2月。その2月の購買に注目すると、ドラッグストアでは、「台所・食器用洗剤類」が大きく売上を伸ばしており、特に「台所用除菌・消臭剤」が前年同月比481%と非常に大きな伸び率を示している。スーパーマーケットでも...

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