この春先の外出を控えた生活の中で、人々のネットリテラシーは否応なしに高まったのではないだろうか。在宅ワークでのリモート会議が当たり前となり、学校もオンライン授業に切り替わった。友人とのコミュニケーションもネット経由で盛んに行われた。自宅にいながら様々なことができてしまうと、逆に外出する必要性があるのかと考えてしまう。特に買い物においては、今まで以上にネット通販や宅配サービスが身近になったため「なぜ店頭に行く必要があるのか」ということを改めて考えさせられた。
パッケージとモニターを連携
実店舗で買い物をする理由としては「商品がすぐ入手できる」「販売員の説明を受けられる」という声を聞く。これは、効率よく正しく買い物をしたいという欲求の表れかと思う。どちらも実店舗ならではの買い物の特徴であるが、ネット通販の利便性に慣れてしまうと、今まで以上に買い物客の欲求に応えなくては実店舗から足が遠のいてしまう気がしている。今回は、こうした買い物客の声に対して、迷わず、早く、的確に商品を選べる仕組みで応えていた売り場を紹介したい。
ツムラの一般用漢方製剤コーナーは、多くの商品が陳列されている売り場である。数十種類の商品が並ぶ同コーナーでは、一見すると何を買えば良いのか迷いそうである。しかし、いざ商品選びを始めると、すぐに目的の商品に到達できる。
まず...
あと61%