「販促会議 企画コンペティション」の真髄は、募集した企画を表彰して終わるだけではなく、その後に実現する可能性があること。必ずしもグランプリなどの上位に入らずとも、実施されたケースもある。

サンギ
「みんなのハッピーを叶える歯磨き粉 nano mHAP」
林小吾朗氏

課題内容
8月1日は歯が命の日!「薬用ハイドロキシアパタイト」の名前と価値が伝わる企画
「歯の健康」を夏休みの自由研究テーマにしてもらい、親子ともにサンギ製品についての理解を促すイベントを2016年8月1日に開催。2015年開催の「第7回販促コンペ」では受賞を逃したものの、実現性の高さと、子どもの健康と夏休みの宿題を気にかける母親のインサイトを汲んだ点が評価され、サンギによって採用された。

ニフティ
「おさがりスマホ」
宮崎良哉氏

課題内容
親のスマホデビューを、子が後押ししたくなる販促企画
家族やシニア層をターゲットに、格安スマホの利用率を向上させるための課題。企画名のとおり、子どもから親へスマートフォンを「おさがり」するというもの。「使わなくなったスマホをゆずる」という、実際にある消費者の行動に沿った点をニフティが評価し、2017年2月から実施した、「ホニャララ家応援プロジェクト」の施策のひとつとなった。

大関
「FUN!CUP!大関」
阿部慎一郎氏、蚊爪進氏、齋藤洋介氏、織田章太郎氏

課題内容
30代の人がワンカップ大関を飲みたくなる企画
「ワンカップ大関」の透明びんに、口ひげやアヒルのくちばしなどのビジュアルを添え、口に当てると自撮りアプリなどで加工したような見た目になる企画。2017年「第9回販促コンペ」で大関の協賛企業賞を受賞。若者世代が飲みたくなる、という課題にぴったりな上、企画がシンプルだったため、早い段階で商品化に至った。

大日本除虫菊
「お知らせキターズ」
平田茜氏

課題内容
「虫コナーズ」を、毎年忘れずに定期購入いただける企画
商品に同封した専用ハガキの裏面に、「1年後の自分」に宛てたメッセージや絵などを自由に記入し、投函。約1年後、投函者のもとにハガキが送られてくるという企画。買い替えタイミングであることを思い出すきっかけになるのがポイント。クローズドキャンペーンも同時に開催し、さらに購入を後押しする企画となった。

レインズインターナショナル
「ニクエスト(ふせん)」
五十嵐響介氏、阿部至氏

課題内容
とにかく焼肉が食べたくなるような斬新なアイデア
もともとは、「焼肉をおごってほしいとき」に、"かわいく伝える"ふせんを制作するという企画。さらに、ふせんを「牛角」の店員に渡すと、1品プレゼント。「第9回販促コンペ」で一次審査を通過した企画が、ふせんではなく「LINE」と動画メッセージにアレンジされ、実現に至った。
第10回「販促コンペ」で実現した企画
表彰されるだけじゃ終わらない、昨年9月に結果発表が行われた作品のなかで、早くも2作品が実現した。各協賛企業に実現に至った経緯や企画のポイントについて話を聞いた...