
店頭ツールを企画するとき、特に知識や経験を求められるのが「実現可能性」の判断だ。店頭ツールの企画は、量産が可能で、耐久性を持ち、販促物として商品訴求の役割を果たすものでなくてはならない。どれだけ見栄えの良い店頭ツールを思い描いても、それを実際に製品として完成させられなければ、まさに絵に描いた餅なのである。
ただし、店頭ツールは、一人の担当者が企画するものではない。デザインや構造設計、生産管理など、さまざまな担当者がいる。多くの専門家の知識が連携し、積み重なることで、優れた店頭ツールは実現する。今回は、そんな専門性の結集を感じた店頭ツールを紹介する。
ヤーマンの「Medi Lift(メディリフト)」シリーズは、目元や口元の筋肉、肌をケアする美容機器だ。同社が開発した2種類のマスクからは、近未来の美容機器という印象を受ける。プロモーションで用いるキービジュアルは、3Dポリゴンのような線画で表現した商品と、それを身に着ける女性の姿。こちらも商品の持つ近未来観を非常によく表している。ディスプレイには、キービジュアルをそのまま立体化したような、光り輝く線画が描かれている …
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