これからの接客の可能性 分身ロボが生むコミュニケーション
かつて、『人は見た目が9割』と題した新書がベストセラーとなった。コミュニケーションは言葉だけによらず、むしろ、声の調子や表情、ふるまいのほうが情報として重視されることがわかっている。では、見た目がロボットだったら──。
デジタルとの相乗効果 接客の最前線
通販を除けば、実店舗がほとんど唯一のチャネルだった時代もいまは昔。消費者の購買行動と、チャネルが多様化するなか、実店舗ならではの「個性」が必要だ。“人”で良し悪しが決まる「接客」は、その筆頭に挙げられるだろう。ここでは、その時代に対応し、接客力向上を目指すコンテストについて紹介する。
大賞を受賞した江口千賀子さん(アトレ恵比寿 ニールズヤードレメディーズ)のコンテスト風景。(第25回のようす)
日本ショッピングセンター協会は1995年度から毎年、「SC接客ロールプレイングコンテスト」を開催している。2019年度の第25回大会では531のSC、計1107人が参加しており、参加人数は年々増加している。
コンテストは、より満足度の高い接客をショッピングセンター(SC)へ広める目的で発足した。全国のSCに出店する物販、飲食、サービスなど、パート・アルバイトを含むすべての業種のテナント従業員が参加可能。各地で行われる支部大会の優勝者は全国大会の出場資格を得る …