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これからの“売れる・買う”を学ぶこと

人が動くきっかけとなる『仕掛け』をマーケティングに応用

津田力慶(大阪大学)

「スマホネイティブ」や「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代は、なぜいま「売れる・買う」について学ぶのか。彼ら・彼女らは日々何を考え、どんな未来を描いているのか。未来を担っていく大学院生の視野に迫る連載です。

現在行っている研究について教えてください

人々を誘引し問題を解決する“仕掛学”の観点から、ボタンによって試食の人数を増やす研究を行いました。具体的には「一貫性の原理」に基づいて、「新製品に興味がありますか」という看板と「はい」と書かれたボタンを店舗入り口に置き、押した人はその意思表示に従って店内で試食をしやすくなるという仮説を立て実験しました。結果、試食人数は2倍になり、ボタンの効果を実証できました。

なぜ、その研究をしようと思ったのですか?

仕掛学という特殊な学問を専攻した理由は、遊び心ある切り口からの新たな問題解決法だからです。たとえば、仕掛学ではゴミのポイ捨てを減らす際に、警告文の乗ったポスターなどの手法は取らず、バスケットゴールをゴミ箱の上につけることで、そこにゴミをシュートしたくなるような仕掛けを作成します …

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