高級ビールを販売するメゾン・ロココは1月15日、主力ビール「ROCOCO Tokyo WHITE」を、羽田空港にある「DINING h」(東京・大田)で提供すると発表した。3カ月間をめどに、在庫がなくなり次第終了する。席数は20席。「DINING h」は国際線旅客ターミナル110番ゲート付近の「ANA SUITE LOUNGE」内にある。利用には、ファーストクラス以上に搭乗など、特定の基準を満たす必要がある。
「ROCOCO Tokyo WHITE」は、2018年3月に発売した。「鮨よしたけ」(東京・中央)や「山田屋」(東京・港)、「La Cime」(大阪市)、「すし宮川」(札幌市)ほか、「ミシュランガイド」で星を獲得した高級料理店など100店舗あまりに卸している。現在、ミシュランガイドで1~3つの星を獲得している飲食店は全国に766店舗ある。
基本的に小売りはしていないが、クリスマス時期、バレンタインデー時期には、ネット注文を受け付けたケースがある。その際の価格は、330ミリリットル2本で4000円(税別、送料込み)。製造は、ディーエイチシー子会社のDHCビールに委託している。
330ミリリットルで小売価格2000円弱と考えると高価格だが、狙いは、特別な場面での乾杯に供されることが多いシャンパーニュのポジション。出荷量ではビールには2ケタから届かないが、輸出先としての日本は世界第3位。ここ数年、伸びも見せている。
メゾン・ロココは「乾杯のスタンダードであるビールと、ハレの日需要のワイン、その両方の魅力を持ち合わせたのが、ROCOCO Tokyo WHITE」とうたう。体験できる店舗の厳選と、あえてふだんは購入できないようにした結果、発売2年弱で着実にファンを増やしているようだ。
メゾン・ロココの社長を務めるのは、レキットベンキーザー・ジャパン、モンデリーズ・ジャパンにてブランド・マネジメントを担当していた若林洋平氏。1987年生まれ。ほか二人の経営陣も83年、84年生まれ。