東京・大田区の町工場が生み出した「詰め替えそのまま」は、シャンプーやコンディショナーの詰替パックをぶら下げてそのまま使えるようにする商品。これがいま、節約や時短の追い風を受け販売数を伸ばしている。2019年にテレビのバラエティ番組で紹介されるとわずか2日でネット販売の在庫が完売。ヒットに至るまでの取り組みについて、三輝(東京・大田)の朝倉優也氏に聞いた。
──「詰め替えそのまま」の売れ行きが非常に好調だと聞いています。現在の状況について教えてください。
2019年2月にテレビ番組で紹介されたことをきっかけに、ネット販売での在庫が2日間でなくなりました。当時は、商社などからの問い合わせの電話が鳴り止まず、年末にようやく落ち着きはじめました。注文としては2020年4月出荷分までは埋まっています。
「詰め替えそのまま」の発売は2008年。以来、累計販売数は約120万個、19年は前年比の倍近い30万個以上になる見込みで、右肩上がりに伸びています。年間の売上高は1億5000万円ほどです。
当社の本業は「流体継手(りゅうたいつぎて)」という工業部品の製造で、その売り上げが約4億円。「詰め替えそのまま」は会社全体の年商の約20%を占めるほどに成長してきています …
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