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経営トップ 販促発想の着眼点

ビジネスモデルを成果型にチェンジ 事業成長の礎をつくる

カラダノート

ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。

カラダノート 代表取締役社長
佐藤竜也(さとう・たつや)氏

1984年つくば市生まれ。2007年慶應義塾大学経済学部卒業。2004年に当時としてはまだ珍しかった、学生インターンとしてフラクタリスト(現・ユナイテッド)に入社。2006年にモバイルSEO事業を立ち上げ、2008年より事業部長に就任。2009年3月にプラスアール(現・カラダノート)を創業し代表取締役に就任。2014年に第一子、2016年に第二子が誕生。現在妻が第三子を妊娠中。

人気の妊娠・育児アプリ 月間アクティブユーザー数50万人

健康関連アプリの開発・提供を行うカラダノートが近年、事業を成長させている。

売上高は非公表だが、収益(売上高)に基づく過去3決算期の成長率は2017年度比で約4.7倍に達した。企業監査や経営コンサルティングなどを行うデロイト トーマツ グループが発表したテクノロジー企業成長ランキング「2019年 日本テクノロジーFast50」で8位につけた。

カラダノートの事業の中核となっているアプリは、妊娠・育児に関するもので、現在10本を配信している。その中でも人気を博しているアプリは4つ。それぞれ以下のようなものだ。

ひとつめは、先輩ママたちの声などを基にしたコンテンツで、妊娠中に感じる不安の解消、軽減を図る「ママびより」。お腹の中の赤ちゃんの大きさをAR(拡張現実)技術で再現する機能なども備える。

「陣痛きたかも」は、陣痛間隔を計測するアプリ。陣痛を感じたら、アプリのボタンをタップ。治ってきたら「おさまったかも」ボタンをタップして、陣痛間隔を計測する。

「ステップ離乳食」は、始めるタイミングや進み具体に個人差のある離乳食について、赤ちゃんの月齢によって食べていいものや食べられる状態を、わかりやすく伝える。

そして「授乳ノート」。赤ちゃんの世話や生活の様子を記録するためのアプリだ。「何で泣いているのだろう?」「おっぱいを上手に飲んでくれない」などと、母親は赤ちゃんのリズムをつかむのに苦労しがちだ。このアプリを使って記録することで、赤ちゃんと母親双方の生活リズムや傾向が理解でき、スムーズな授乳に役立つ。

「これら4アプリの合計アクティブユーザー数は月間およそ50万人。近年、日本の年間出生数は90万人から100万人で推移していますので、赤ちゃんを生んだ母親のおよそ2人に1人が使ってくれていると考えています」(カラダノートの佐藤竜也社長)

アプリの認知を広めるための広告などは特に展開していない。アプリをダウンロードできる「Google Play」や「App Store」で目にして使い始めるユーザーがほとんどだという …

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