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【調査】
ネット広告に半数が「不快感」 無料で利用できるなら受忍
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)による調査で、インターネット利用者は「広告の表示のされ方(フォーマット)」に対して嫌悪感を抱いている人が半数を超えることがわかった。JIAAが「2019年インターネット広告に関するユーザー意識調査」として、2019年12月11日に発表した。
調査対象者は、パソコン(PC)、タブレット端末、スマートフォンのいずれかで、毎日インターネットを利用する全国の15歳~69歳の男女。サンプル数は5000。インターネットで調査した。
1日のメディア(デバイス)利用時間では、ネットがほかのメディアを大きく上回り、PC、タブレット端末、スマホの合計で225分(3時間45分)。テレビは116分(1時間56分)、ラジオは23分、新聞は13分、雑誌(誌面)は9分。
インターネット広告のイメージとして挙げられたのは、PC利用者(n=4001)は「しつこい/不快」31.3%、「邪魔な/煩わしい/うっとうしい」35.6%、「いかがわしい/怪しい」13.8%。
他方、スマホ利用者(n=4180)は、「しつこい/不快」は30.6%とPC利用者よりもわずかに低く、「邪魔な/煩わしい/うっとうしい」が37.8%、「いかがわしい/怪しい」が14.6%と、こちらはPCを上回った。PCに比べ、スマホ向けWebサイトなどは広告の画面占有率が高かったり、画面遷移時に紛らわしかったり、タップを邪魔したりすることなどが、要因の一部と考えられる。
特に、「広告表示のされ方」については、インターネット広告に「嫌悪感を抱く」要素のトップで、54.0%と半数を超えた。以下、「広告の表現内容」が41.8%、「ターゲティング」が40.0%、「業種やサービス」が39.7%と続いた。
また、インターネット広告に対して抱くネガティブな感情として挙げられたもののトップは、「同じ広告が何度も表示されると、嫌悪感を感じる」で47.0%。次いで「記事の見出しの間に表示される記事調の広告は、紛らわしく感じる」32.5%、「自分が見た企業や商品の広告ばかり出てくるのは、気持ち悪い」30.4%、「違う端末でも同じ広告が表示されると、気味が悪い」25.7%となった。ターゲティングもしくはリターゲティングと、表現内容や広告主の業種あるいはサービス自体への不満が組み合わさっていることが伺える …