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THROUGH BOUNDARIES

倫理学のしごと

朱 喜哲(哲学者/プランナー)

私たちはじつのところ何をわるいと思っているのか──基準を明晰に示すのは難しい。写真はメートル原器。

昨回、データビジネスにおける課題として「ELSI(倫理・法・社会的な課題)」を紹介した。なかでも「倫理」には、日本語では偏ったイメージが伴いがちである。そこで今回は、倫理学という学問が何をやっているのかを少し紹介したい。(1)

1 今回の原稿執筆に当たっては、本職の倫理学者である石田柊氏(ストックホルム大学)、長門裕介氏(慶應義塾大学)から教わったところが大きい。文責は筆者にあるが、感謝して名前を記します …

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