ハンバーガーチェーン「バーガーキング」は、ハロウィンに合わせた店頭施策「バーガーキング SHIBUYA GHOST STORE」を、「バーガーキング 渋谷センター街店」で実施した。
目的は「バーガーキング渋谷センター街店」の認知度向上。重要業績評価指数(KPI)は「メディアやSNSでの露出、およびそれを起点とした話題化」とした。TwitterなどのSNS上で「話題の」「噂の」といった枕詞が付くほど情報が拡散。テレビをはじめとする取材も多数入り、「結果的には予想の何十倍もの反響をいただくことができた」と運営するビーケージャパンホールディングス マーケティング本部の野村一裕氏は話す。
企画内容は、「バーガーキング 渋谷センター街店」を「渋谷のハロウィン対策」と称し、10月21日に一時的に閉店。2日後にゾンビ向け店舗として「SHIBUYA GHOST STORE」をオープンするというもの。ゾンビが巣食う廃墟のように店内を演出し、白色のバンズを用いた限定商品「GHOST WHOPPER」を販売した。
ハロウィン当日の10月31日には、ゾンビ姿で来店すると「GHOST WHOPPER」が100円になるキャンペーンも展開。深夜には「蘇生中」と掲げて、店舗をゴミ回収スポットとし、CSR(企業の社会責任)の観点でもアピールした。
渋谷で自然発生的に盛り上がるハロウィンには、ネガティブなイメージが持たれることも少なくない。
「開催期間中の世論の動き、ソーシャルメディアの反応は逐次、観察していました。実施内容もそれに合わせて調整しています。結果としてはポジティブな反応が多く、施策全体を通じてバーガーキングらしさを伝達できたと考えています」(野村氏)