映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のプロモーションで、公開前の10月28日~11月3日、東京メトロ新宿駅構内で、敵役の「REV-9」が飛び出しているかのような柱巻き広告が出稿された。
手がけたのは新通。ソーシャルメディアを介して話題の拡散を狙ったところ、「掲出開始日の朝からTwitterなどのSNSの投稿が絶えず増え続け、ハイペースで拡散していきました。メディア露出も想定を超え、記事を起点とした拡散も発生しました」と、新通の岡本泰典氏は話す。
広告の掲出期間は1週間。当初は「目の前にいて驚いた」といった内容の投稿が多かったのが、時間が経つにつれ、「噂の円柱を撮りに来た」といったものに変化。
「広告撤去後も、『どこかで見られないか』という問い合わせがありました」(岡本氏)
「REV-9」は、分離可能で変幻自在な体を持つキャラクター。劇中ではさまざまな場所に潜入し、主人公たちを追いつめる。今回の柱巻き広告も、「REV-9が新宿に潜んでいた」という設定。
「広告にストーリー性を持たせると同時に、本来はスクリーンでしか観られないキャラクターを3次元でじっくり見てほしいと考えました。制作にあたっては、規定で硬質の素材が使えないので、柔らかくても細部までリアリティを表現できる強度の素材を探すのに時間を要しました」(岡本氏)