顧客との価値共創の最前線 顧客エンゲージメントの構築を目指して
リピート来店してくれる、店舗の魅力を第三者に発信してくれる…。どうすればロイヤルティの高い顧客を育成できるのか。消費段階にまで目を向けた「顧客エンゲージメント」の概念から、その施策の方向性を明治大学の井上崇通氏が考察する。
「また行きたくなる」店舗施策とアイデア
参加者の94%が「また参加したい」と回答──商業施設「アトレ恵比寿」で、"遠隔パーソナルスタイリング体験"と銘打ったイベントが開催された。
「アトレ恵比寿」は10月25日~27日、複数のテナントの商品を横断し、スタイリングのアドバイスが受けられるイベント「atre EBISU Closet」を開催。イベントには121人が来場した。商品を貸し出したのは、「アトレ恵比寿」に出店するファッションショップ32店舗中27店舗。会場は、本館4階フォンテーヌテラスで、広さはおよそ10坪ほど。エアークローゼット、JR東日本スタートアップとの共同企画。イベントでは、遠隔パーソナルスタイリング体験「airStyling」を活用した。
参加者は、会場のタブレット端末で、自身の情報を入力するパーソナルスタイリング診断を受診。その結果を踏まえつつ、カメラなどを搭載した鏡「スマートミラー」を用い、会場外にいるプロのスタイリストが、「アトレ恵比寿」の27ショップの洋服の中から最適なコーディネートについてアドバイス。その場で質問することも可能。提案された洋服をその場で試着し、着用感などを確認する、という流れ。スタイリストはエアークローゼットが用意した …