
宝島社が、ファッション雑誌全誌で通常号と付録アイテムの異なる「増刊号」を制作し、セブン-イレブン限定で9月6日に発売した。増刊号の付録アイテムは専用の透明パッケージで梱包し、これまで箱詰めされた状態で見ることのできなかった中身を可視化。書店よりも滞在時間の短いコンビニで、ひと目で付録を見て、気軽に手に取ってもらうことを狙った工夫だ。店頭で陳列された状態であっても、実際のアイテムの豪華さやクオリティの高さ、サイズ感などがわかるパッケージとして設計した。
また、付録のコンテンツ自体も売り場や客層に合わせて開発し、新たな客層にアピール。現時点での成果について、雑誌営業局の田口真局長は、「通常号と増刊号を合わせると、実売がそれまでの2倍に跳ね上がった雑誌もある。いままで当社の商品を手に取ったことがない層を開拓できている。セブン-イレブン側からも反響が大きいと聞いている」と話す。
付録アイテムの開発では、店頭で色や柄が映えるものにしたり、たたまない状態で見てもらえるよう、あまり大きすぎないサイズにしたりしている。透明パッケージでは通常の結束ができないため、商品の搬入や配本の方法についても、取次や印刷会社と打ち合わせを重ねたという。