
イラスト:高田真弓
その店を訪れるお客の多くは、"世界一濃い抹茶ジェラート"のNo.7を頼む。1から6は、いわばラッキーセブンと出会うためのプロローグとも。
世の中の事象の一側面だけ見ていても真実には届かない。多面的に眺める必要がある。
昨年から日本のスイーツ業界は、若い女性を中心に「タピオカブーム」一色の観すらあるが、実はそれと並行して──いや、その前からずっと、それも世界的規模で「抹茶ブーム」が進行中だ。今や"MATCHA"は世界共通語と言われるほど。
ブームのきっかけは、スターバックスにあるという。元々、同社の日本オリジナルメニューだった「抹茶クリームフラペチーノ」を2005年、アメリカでも販売したところ、大ヒット商品に …
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