セレクトショップ「ビームス」が2016年4月より開始したレーベル、「BEAMS JAPAN」。日本の魅力を伝えるために、地方自治体や地方に拠点を置く企業、個人事業者などとの幅広いコラボレーションも行う。そのコトやモノの編集力に迫る。
ビームスが運営する「BEAMS JAPAN(ビームス ジャパン)」は、「日本」をキーワードに、「食」「銘品」「ファッション」「カルチャー」「アート」「クラフト」などのジャンルの商品を販売するレーベルだ。2016年に同レーベルの情報発信拠点として、東京・新宿に直営店舗をオープンした。
「BEAMS JAPAN」ではこれまで、福島県とのタイアップ企画「ふくしまものまっぷ」、中外陶園(愛知・瀬戸)が生産するまねき猫とのコラボレーション、別府市の魅力を発信するイベント「BEAMS EYE on BEPPU」など、地方都市や地方拠点の企業とのさまざまなコラボレーション企画を展開してきた。商品開発、イベント、刊行物など、その手法もさまざまだ。
こうした、日本各地とコラボレーションする際のポイントは、「その地域や企業に『入り込む』こと」だと、ビームスの佐野明政氏(BEAMS JAPANプロジェクトリーダー)は話す。
「なぜなら、現地の方々が『あたりまえ』だと思っている物事の中に、とても価値のあることや、世の中に発信すべきことがあるからです。それは外から眺めるだけではわかりませんし、一度行ったぐらいでも見えません。なので、イベント企画や商品開発をする際は、当社のバイヤーが現地に何度も足を運んでいます。コラボする地域は当社からお声がけさせていただく場合もあれば、地方自治体の方からお誘いいただくこともあります」 …