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第38回白川忍賞に仲畑貴志氏
特別功労賞はデルフィスの土橋代幸氏
広告の発展、向上に貢献した業績を顕彰する「白川忍賞」(主催=東京広告協会)の贈賞式が2月22日に東京都内で開かれ、クリエイティブディレクターでコピーライターの仲畑貴志氏が受賞した。式は同協会の定時総会の中で行われた。
仲畑氏は1960年代からコピーライターの先駆者として活躍、ヒットコピーを数多く生み出し、カンヌ国際広告祭金賞をはじめ、広告賞を多数受賞している。1981年に仲畑広告制作所を設立以降、広告戦略だけでなくマーケティング戦略まで幅広く手がけ、広告クリエイティブの質的向上に大きく寄与。日本におけるコピーライターの地位を確立した第一人者として、卓越した業績を残した。
また、2007年から東京コピーライターズクラブ(TCC)会長を務め、後進の育成にも積極的に取り組み、第一線で活躍するコピーライターを数多く輩出している。
仲畑氏は受賞の挨拶で、「これまで夢中でコピーを書いてきて、いつの間にかこういった賞をいただけるようになった」と喜びを述べ、近年のデジタル化の波についても言及。「『デジタルの時代になって表現も変わるのでは?』と聞かれることが多いが、そうは思わない。人間は同じところで泣いて同じところで笑う、それはいまも変わらないので。人間としての感情と心の動きを見定めていれば大丈夫」と話した。
「AIが悩んで自殺するような時代になったら怖いですけどね」と会場の笑いを誘う場面も。「表現が好きなので、これからもやっていきたい。こういう評価をいただいてありがとうございます」と締めくくった …