急速に市場が拡大するインバウンド。2015年のいわゆる"爆買い"現象で火がつきましたが、散発的な事象でなく、持続可能なビジネスに育てあげるには──。インバウンドビジネス総合メディア「訪日ラボ」が解説します。
vol.08
インバウンド対応の土台
FUNDAMENTAL OF INBOUND TOURISM
インバウンドにおいて重要なターニングポイントとなる2020年が、目前に迫ってきた。訪日ラボが執筆する本連載の第1回めにお伝えしたとおり、東京五輪もある2020年は、インバウンドの"ゴール"ではなく、今後の観光立国のための"スタートライン"に、ようやく立ったといえるタイミングなのだ。
今年度から新たにインバウンドビジネス関連部署ができた、担当者になったという方も多いだろう。今回は、新任者のためのインバウンド対策の順序について解説する。
インバウンド対策は大きく3層に分かれる。すなわち「マーケティングリサーチ」「プロモーション」「受入環境整備」だ。訪日ラボとして声を大にして訴えたいのは、「マーケティングリサーチの重要性」だ。外国人観光客に関するあらゆるデータの収集から、観光コンテンツ作りまで、マーケティングリサーチこそインバウンド対策の土台となる …
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