販売促進の専門メディア

THROUGH BOUNDARIES

意識データを再考する── マーケティングと「正当化」

朱 喜哲(プランナー、哲学研究者)

回答者の「信念」を反映した意識データはときに嘘をつく。人は忖度したり、本音を隠したりすることがあるからだ。これは行動データの優位性として語られるが……(123RF)

駅前の広場で、調査員と思しきひとがパネルを片手に辺りを見渡している。声がかかる。「こちらの商品をご存知ですか?」「試しにいかがですか?」「お気に召しましたか?」──あなたはひとしきり対応し、解放される。

よくある街頭調査である。そこであなたはサンプル(標本)のひとりとなり、その回答が「認知」「使用意向」「満足度」などの項目に振り分けられる。こうした対面調査はコストがかかるが、回答者がインターネット調査パネル登録者であれば、より安価でスムーズである。

手法の差異こそあれ、アンケート調査は総じて上記の構造をもつ …

あと69%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

THROUGH BOUNDARIES の記事一覧

本物と偽物
意識データを再考する── マーケティングと「正当化」(この記事です)
物語の主人公、禅の主人公
国外にわたって勉強すること
行動データの時代に「理由による正当化」を再考する
ディスプレイの『白紙』に
処方せん割引と情報格差
DIY精神をどうアップデートしていくか
スライド資料と「理由の空間」
本当は、その逆なんじゃないの?
かかりつけ薬局を支えるPhTとは
「論理的」は「規範的」?──分析哲学とプラグマティズム

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する