「それ1個ちょうだい?」──友人や家族から、こんなふうに聞かれたら、どうするか。生活のなかでありがちな一幕だが、確かに意見が分かれそうだ。2個入りになっている商品ならなおさらだろう。
ちょっと悩ましい問いを投げかけ、話題を喚起した施策がある。ロッテ「雪見だいふく」の、「#それ1個ちょーだいあげる派あげない派総選挙」キャンペーンだ。「あげる」派、「あげない」派のそれぞれに投票する投稿が、わかっているだけで10万件を超えたという。
単に投げかけるだけでなく、お笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二氏、西村瑞樹氏らの議論を公開したり、集計中の傾向、投票者の意見、それぞれの投票者の人物像の調査結果などを発表したりして、投稿を盛り上げた。また、キャンペーン参加者に抽選で、当時未発表だった1月発売の「雪見だいふく」を先行プレゼントした。
投票は「あげる」派が70%で勝利した。結果発表後、ロッテは「雪見だいふく平和構想」として、動画も配信している。