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ギター関連アプリやEラーニングで一生涯のギタープレーヤーを育てる

アンディ・ムーニー氏(フェンダー)

楽器メーカーのフェンダーの売り上げが、ここ4年間、好調だ。製品自体の魅力もさながら、近年力を入れるのは、同社が提供するギター関連アプリをもとにしたマーケティング戦略。来日中のアンディー・ムーニーCEOに取材をした。

フェンダー(Fender Musical Instruments Corporation)CEO
アンディ・ムーニー(Andy Mooney)氏

ナイキ、ディズニー・コンシュマー・プロダクツ、クイックシルバーといったアパレル&ライフスタイル&エンタテインメント業界のグローバルブランドでCMOやCEOを歴任したのち、2015年6月、フェンダー ミュージカル インスツルメンツ コーポレーションのCEOに就任。豊富なビジネス&マーケティングスキルを生かし、デジタル施策を含めた大胆な取り組みをグローバル展開中。プライベートでは自身でもバンドを組むほどの音楽好きで、ギターコレクターでもある。

全世界売上高4年間で500万ドル超に

フェンダー(Fender Musical Instruments Corporation)は、1946年にレオ・フェンダーが創業。アメリカ・アリゾナ州スコッツデールに本社を、カリフォルニア州ハリウッドにはマーケティング部門や開発拠点を構え、主にエレキギターおよびギターアンプを製造する楽器メーカーだ。

数あるギターメーカーの中でも、圧倒的な知名度を誇り、プロ、アマチュアを問わず多くのファンを持つ。ロック、ブルース、R&Bなどジャンルを超えて、世界の一流ギタリストがフェンダーギターを愛用している。

フェンダーはこの4年間で、年々売り上げを伸ばし、全世界での売上高が500万ドルを超えた。

フェンダーのアンディ・ムーニーCEOは「現在、楽器は店舗とオンラインで販売されていますが、オンラインでの販売比率は40~50%くらいです。徐々にオンラインでの販売比率が増えてきています。今後、もっとオンラインでの販売比率が高まるでしょう。しかし、ギターは実際に店舗で試奏してみて、弾き心地や音色などを試してから購入に至るという流れが基本にありますので、オンラインでの販売にはリミットがあるでしょう。先進国における、売上高に占めるオンラインの販売比率は、各国に大きな差はありません」と話す。

日本では長い間、日本企業の代理店によって製品を流通させていたが、2015年4月、東京にフェンダーミュージックを設立し、アジア地域の拠点として、製品の販売やブランドの構築など、積極的に事業の展開を進めている。

ギター関連アプリでユーザーの演奏行動を知る

フェンダーはいま、ギター関連アプリをユーザー向けに開発・提供し、マーケティングのプラットフォームとして活用している。

主力アプリのひとつが、デジタルチューナーアプリ「Fender Tune」だ。無料で利用でき、これまでに累計300万以上ダウンロードされた。

チューニングしたい弦を弾いて、音をアプリに認識させるだけでチューニングできるため、初心者でも手軽に使える。エレキギターだけでなく、アコースティックギター、ウクレレ、ベースなどにも使える。

「ギターを弾く前は普通、弦をチューニングします。ユーザーがアプリでチューニングすることで、1日のうち何時に弾くことが多いのかなどといった、ユーザーの演奏状況を知ることができます」(ムーニーCEO) …

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