「小さな空間」には「大きな可能性」がある。植田板金店は隈研吾氏とコラボして生み出した「小屋」で、グッドデザイン賞を受賞、新ビジネスとして小屋事業に進出した。岡山市内に国内最大の小屋展示場をオープンするなど、事業を拡大している。
シンプルライフが好まれる昨今、「小屋」が密かなブームとなっている。植田板金店(岡山市)はいま、日本で一番、小屋を売る会社として注目を集めている。創業は1976年。屋根・外壁などの工事を手がけ、累計7万3000戸の施工実績を誇る、住宅外廻りのプロ集団だ。
植田博幸社長が小屋に注目したのは2016年、たまたま手に取った雑誌に小屋の特集が掲載されていたからだ。小屋ならば、自社の職人たちで質の高いものを作れるとともに、板金業にまつわる課題を解決することができる。その課題とは、板金業は屋根・外壁工事が中心のため、雨の日には作業ができないこと …
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