急速に市場が拡大するインバウンド。2015年のいわゆる"爆買い"現象で火がつきましたが、散発的な事象でなく、持続可能なビジネスに育てあげるには──。インバウンドビジネス総合メディア「訪日ラボ」が解説します。
vol.06
地方創生×インバウンド
REGIONAL REVITALIZATION
日本の人口減による内需減退の足音が迫ってきている。2040年には、全都道府県で人口減に転換するというが、首都圏など一部を除き、地方ではすでに人口が減りつつある。人が少なくなれば当然経済も衰退するが、その対応策としてもインバウンドには期待がかかる。
その地域に住む「定住人口」を増加させるのが難しいとなれば「交流人口」を増大させようというわけだ。たとえば、東京は明らかに「交流人口>定住人口」の式が成り立っており、その経済規模が、定住人口による内部循環よりも、はるかに大きくなっていることは想像に難くない。
地方が交流人口を増やす際の主な手段は観光となる。では、観光で定住人口減少分の経済損失を補填し、地方の経済を活性化させるためには、どれくらいの人を呼び込めばいいのだろうか …
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