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U35若手販促キーパーソン

花をもっと身近に体験できる提案を工夫したい

南澤愛子さん(Hibiya-Kadan Style CIAL)

販売・接客の現場で活躍する、35歳以下のキーパーソンたちに迫る本企画。これからの時代を担う彼ら・彼女らは、いまどんな思いを抱いて仕事に向き合っているのか。今回は「Hibiya-Kadan Style CIAL桜木町店」の店長、南澤愛子さん(27歳)だ。

日比谷花壇 Hibiya-Kadan Style CIAL桜木町店
店長 南澤愛子(みなみさわ・あいこ)さん

2014年入社、「Hibiya-Kadan Style そごう横浜店」に配属。2年めを迎える直前で本社へ異動。ショップ事業本部で、全Hibiya-Kadan Style店舗の商品の企画や売り上げの進捗管理などの企画補佐と管理業務に携わる。再び現場に立ちたいと要望を出し、2016年、当時アトレ恵比寿内にあった「Hibiya-Kadan Style」の小型店舗(現在はブランド転換し廃店)の店舗責任者に就任。2017年10月、同「CIAL桜木町店」へ異動。現在に至る。

アパレル志望から転身 色を生かせる仕事へ

最後に自宅に花を飾ったのはいつごろのことだろうか。生花を買うことが習慣になっている人もいれば、まったく経験がないという向きも少なくはないだろう。

花・植木の小売は平成の初めごろが出荷量・売上高・店舗数のピークで、以降は減少を続けている。たとえば、2017年の切り花出荷量は37億400万本で、ピーク時から20億本近く減少した。

そうした業界に飛び込み、花をもっと普及させたいと生花店で働くU35がいる。日比谷花壇の南澤愛子さん(27歳)だ。

南澤さんは、4年制大学の服飾学科出身。特に色について関心を抱き、ゼミも色彩学を専攻。就職活動時、当初はアパレル業界を志望するも、就活を続けるなか、「色」の知識をぞんぶんに生かせる仕事が見つかった。それが生花店だった。

「お花も色の組み合わせが要のひとつですし、老若男女すべてをターゲットにすることができます。花を見てきれい、と感じるのは誰しも同じだと思うので。学んだことを生かしながら、喜んでいただける仕事に飛び込んでみよう、と」

花で色の組み合わせ、と聞くと、何本かの花をどのように合わせるか、がまず思い浮かぶ。しかし、それだけではない。

「たとえば花瓶が透明なのか白色なのか色付きなのか。飾る場所の背景となる壁の色、照明の色なども関係します」

平たくいえば、買ったあとに「思ってたのとちがう!」が発生するリスクがある。

「だからこそ生花店での接客では、とにかく話すことが欠かせません。ギフトなら贈る方も贈られた方がどのように飾られるか、最終的な見え方を知ることがない可能性もあります。ご満足いただけるものを作るには、よくよくお話をうかがわないとだめ。かなりコミュニケーションが重要な仕事だと思います」

日比谷花壇は、花の扱いやフラワーアレンジメントが未経験で入社する人もいるが、南澤さんも、花を扱ったことはなかった。来店客の意図を汲み取り、花束を構成するのは一朝一夕で身につくものでもない。

「当初、横浜そごう店で勤務していたころは、先輩社員の手元を観察したり、閉店後に練習したりしていたのですが、用途を伺うところまではできても、実際に花をまとめる段になるとバトンタッチ。早く自分でも作れるようになりたかったのですが、─」

早い話が、事実上のブランクができた。2年めには本社勤務となったのだ。しかし、再び現場に立ちたいと要望を出して3年めに配属された「Hibiya-Kadan Style」の店舗では、店舗責任者を務めながら、自らも接客を担当。もともと日比谷花壇の社内には技術級制度があり、段階を踏んでレベルアップする教育制度もあるが、それだけに甘んじず、いくつかの外部のレッスンにも通って技を磨いた …

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