2018年11月29日、30日の2日間、六本木ヒルズにて「Sport Innovation Summit Tokyo 2018」(SiS)が開催された。「SiS」は、2014年にメキシコでスタートしたスポーツとそれを取り巻く業界で起きているイノベーションにフォーカスし、世界のトレンドを紹介、議論するイベントだ。
スポーツ界の「現在」を知り「未来」を想像する
「Sport Innovation Summit Tokyo 2018(SiS)」の特徴はセッションの多様さにある。野球、サッカー、ラグビー、バスケットボールといった競技のクラブで活躍する人材だけではなく、IT企業や研究機関などから専門家、アスリートが集まり、さまざまなテーマについて話し合う。
2017年にはフランス、パリでも開催され、18年はアジアで初めて東京で開かれることとなった。「SiS」の創業者アーナウド・ドリジャード氏はオープニングスピーチで「スポーツの未来はあなた方にかかっています」と語り、来場者にエールを送った。
ティエリー・ボラ氏と、日置貴之氏が交代でモデレーターを務めた各セッションには、各界から招待されたスピーカーが登壇。約15分間の持ち時間でテーマに沿ったプレゼンテーションを行い、モデレーターやほかのスピーカーの質問に答える形で進められた。
ボラ氏はコカ・コーラ社で20年間、国際的なスポーツイベントとのコラボレーションを統括した経歴を持ち、日置氏は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における開閉会式のプロジェクトマネージャーを務めている …