
夫婦共働きの家族が増えたことで、子どもとのコミュニケーションが減っていると予想されるなか、江崎グリコ(大阪)はロングセラー商品「プッチンプリン」を使った簡単レシピ「プッチンプリン マフィン」をWebサイト上に公開した。親子で作り、会話する時間をつくるよう促す。商品パッケージにも「プッチンプリ マフィン」をデザインし、Webサイトに誘導する。
江崎グリコは2018年8月24~27日、20歳代~40歳代の母親500人を対象に、オンラインアンケートを実施。「自分が子どもの時より、子どもとの会話が減った」と回答した人が55%を占めた。会話が減ったと回答した人に向けた「どの程度会話が減っていると思うか」との問いに対する答えの平均値は38%減だった。一方、「子どもと会話を増やしたい」と考える母親は84%。「どのように会話時間を増やしたいか」という質問には、料理やおやつ作りを手段とする回答が目立ったという。
これらのデータから、江崎グリコは「プッチンプリン マフィン」が親子のコミュニケーションを増やすきっかけになるとし、レシピ提案による販売促進を実施。1972年に発売されたロングセラー商品「プッチンプリン」を、将来のファンとなりうる子どもにも食べさせたいとの意図もありそうだ。