
有料でもかまわない。本気で「映え」を狙う若者が集まるイベントがある。
イベント「マイナビ PRESENTS VINYL MUSEUM(ビニール・ミュージアム)」が2018年11月29日~12月12日、東京・表参道で開催された。協賛企業はマイナビやLINEなど15社。
会場の「BANK GALLERY」(東京・港)は地下1階から3階まで合わせて広さは約470平方メートル。ここにエレベーターから顔を出しているように写真が撮れるブースや枕投げをしているように写真が撮れるブースなど、色とりどりの撮影ブースを25基、設置した。
会場には、各ブースに写真撮影の列ができていた。
完全入れ替え制で、1回60分につき100人を定員とした。開催時間は午前11時~午後9時。
ターゲットは20歳~34歳の女性。入場料は前売り券1800円、当日券2300円(税込)と、少々強気にも思えるが、その分、『(Instagram上で)映える』写真を本気で撮影したい人だけが来る」と、主催したリデルの福田晃一社長は話す。
「写真を各自で加工してもらいますが、クオリティの高い投稿が増えれば、スタートから時間が経つごとに、写真を見た人がよいイメージを抱きます。結果、来場者が増えるという連鎖反応が起こる」(福田社長)
「ビニール・ミュージアム」はことしで3回めの開催。昨年は2週間で5500人が来場し、イベント関連のInstagram投稿は、2000万人の目に触れたとリデルは試算する。今回は、前回の好評を受け、会場面積を2倍にした。来場者目標は2週間で1万人だった。
2018年の流行語大賞には「そだねー」が選ばれたが、「インスタ映え」前年の大賞のひとつ。一過性のトレンドではなく、来年以降も消費者行動として定着するだろうか。