食品売り場の磨き方が生き残りのカギ
業態を超えた競争で苦戦を強いられているスーパーマーケット業界。いかにコンビニエンスストアやドラッグストアなどのライバルに勝つか。サミットの社員時代にデジタルサイネージや試食専用カウンターなど、業界に先駆けて先進的な取り組みを行ってきた田尻一オール日本スーパーマーケット協会会長に現状の課題や今後の展望を聞いた。
いまスーパーマーケットで売れている商品は─。全国200以上の中堅・中小スーパーなどが加盟し、加盟店のプライベートブランド(PB、自主企画商品)を開発するシジシージャパン(東京・新宿)に、2018年の出荷量が前年を上回ったPBを挙げてもらった。定番商品が多く挙がる中、新しい商品カテゴリーのサラダチキンは大きな成長を見せている。
なめらかな食感とまろやかなコクに仕上げた「CGC スライスチーズ」と、チェダーチーズに4種のチーズをブレンドした「CGC とろけるスライスチーズ」は需要期の18年9~11月、出荷量が17年同期比1割増。
たっぷりの果肉をみずみずしいゼリーで包んだ。「みかん」「完熟白桃」「ミックス」「黄金パイン」の4種類の通常品に加え、季節ごとに限定品を発売する。18年1~11月の出荷量は前年同期比1割増と伸長した。
1本でカルシウム350ミリグラムを含む特定保健用食品。卵不使用でアレルギーの人も安心して食べられる。低カロリーなのもうれしいポイントだ。1~11月の出荷量は前年同期比1割増と、販売は順調に伸びている …