私たちの体は過去に食べたものでできています。同様に、考え方は、いままで読み、聞き、学んだことからできているのでしょう。読書は、その人の考え方の骨格に影響を与えていることが多々あります。ゆえに「あの人はどんな本を読んでいるのだろう」と気になるのでしょう。本誌では各界で活躍する方々におすすめの本を紹介してもらいました。読んだことがあるものも、ないものも。年末年始に開いてみてはいかがでしょうか。
売れるもマーケ 当たるもマーケ マーケティング22の法則

アル・ライズ、ジャック・トラウト 著、新井喜美夫 訳/東急エージェンシー出版部
1456円+税
「マーケティングには法則がある」。著者のアル・ライズ氏とジャック・トラウト氏はそう主張する。25年以上、マーケティングの成功と失敗について研究し続けた2人が、その22の法則を紹介する。
この本はわかりやすい事例を交えて解説しているので、マーケティングの素人だった私にとっても読みやすく、実践しやすいものでした。
21年前の創業時から何度も読み返しており、現在も辞書代わりに、打つ手が間違っていないかの確認用に読み返すことがあります。
なかでも「一番手の法則」(二番手の知名度は低い。何でも一番になることが重要)は現在も意識して使うマーケティング法則の一つです。
海外事例が多く、かつ古いのでピンとこない部分はあります。しかし、私は「日本の消費財に例えると何?」と、身近な例に置き換えて考えるので、さほど難を感じませんでした …
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