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THROUGH BOUNDARIES

「論理的」は「規範的」?──分析哲学とプラグマティズム

朱 喜哲

ロジック通りに歩んでいけば
オックスフォード大学の「ロジック通り」。同大はスコトゥスやオッカムら実在論者、唯名論者を輩出したが、17世紀以降、この名前は不変。

新入社員の不出来な企画書に「もっと論理的に」と指導したり、手厳しい正論に「論理的にはそうですけど…」と口ごもったり。ビジネスの現場では「論理的」という語彙を耳にしない日のほうが珍しいかもしれない。

このことばには独特の力がある。それは「客観的な真理」とか「有無を言わさぬ正しさ」といったフレーズと言い換えられそうな何かだ。ポジにせよネガにせよ「論理的」にはどこかひとの血が通わないニュアンスがあり、論理的な正しさは感情的な反発を招きがちである。

このように「論理的」は「感情的」とよく対置される。論理的とは、ものごとがどのように「ある」かを虚心に見定めることで、願望や規範──ものごとがどのように「あるべき」か──とは一線を画している …

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