漁師が獲った魚のほとんどは卸売市場で値が付く。市場での価格形成は、質よりも量で左右するため、品質が良くても供給が多ければ安く買いたたかれることがある。IT企業のフーディソン(東京・中央)は、良質な魚や珍しい魚と、それを求める飲食店をマッチングするWebサービスを提供し、質が価格を決める場の普及を図っている。

バイヤーのコメントで魚の品質を発信
フーディソンは飲食店向け水産物仕入れWebサイト「魚ポチ」を運営している。フーディソンが産地や豊洲市場から魚を仕入れ、オンライン上で販売するサービスだ。
Webサイトでは、それぞれの魚の価格やサイズ、産地はもちろん、漁法やバイヤーからのコメントなども公開しており、飲食店はそれらをもとに欲しい商品を探す。現時点の登録店舗数は1万店超。

【POINT・ポイント】
産地仕入れ可
「魚ポチ」は仕入れにかかる飲食店の労力を減らすことで、産地仕入れ品を扱いやすくしようとしている。
これまで産地直送品を扱うためには、手書きの伝票をFAXで発注し、不漁で魚が獲れなかったときは、ほかの産地の代替品を電話で探す必要があった …
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