電通テック(東京・千代田)は9月3日、パーソナルデータを管理運用する完全子会社、マイデータ・インテリジェンス(東京・千代田)を新設した。あらゆるパーソナルデータが集まる場となれば、大量かつ網羅的なデータの活用が可能になる。
企業は情報保有リスク低減 個人は情報管理が容易に
これまで、企業にとって個人情報を含むパーソナルデータの管理はリスクやコストが大きいにもかかわらず、「収集できるデータ量が限定的で、十分なマーケティングができていなかった」とマイデータ・インテリジェンスの石井尚二社長は課題を示す。外部データで不足分を補完しようにも、企業間で個人情報の運用規則が異なるために他企業との情報接続が難しかった。
一方、消費者も企業のサービスごとにIDを複数所有しており、管理しきれない問題がある。石井氏は「現在、1人当たり20のIDを持つと言われている。そうなるとインターネット上で未管理な自分が知らぬ間に生きている、ということが起きている」と説明する …
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