店頭ツールの企画というと、買い物客にわかりやすく商品特徴を伝えるコピーをはじめ、グラフィックや形状など、表現手法に着目することが多い。
一方で、効率的な生産や配送、展示を可能にする構造設計も重要である。どれだけ秀逸な訴求方法を考えても、構造設計が伴っていなければ、コストやスケジュールと折り合いがつかないからだ。そのため店頭ツールは、シンプルかつ理にかなった構造のものが多い。
しかし、最近は「リアル店舗だからできる、面白い商品の訴求」「インスタ映えする売り場」といった、買い物をより楽しくするような工夫を求める声も少なくない。これを踏まえると、「いままでの店頭ツールの考え方は現在のニーズとは合っていないのではないか」と感じることもある。
チェーン展開をしている小売業でも、お店ごとに個性的な売り場をつくることで魅力的な場所にしようとしている。メーカーの店頭ツールも、すべての店舗で統一の企画では買い物客に飽きられてしまうかもしれない。今回は、このような環境の変化について考えさせられた店頭ツールを紹介する …
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