
大丸梅田店では8月中旬まで、ランドセル販売を加速させている。夏季休暇で帰省した孫のために祖父母が購入するなど、最後の売り伸ばしを図る。ランドセル商戦は年々展開が早まり、大丸梅田店では4月1日から約280種類を揃えて展開。問い合わせは2月から入っており、4月20日時点で受注数は昨年比40%増となっている。
ことしの特徴は売り場に設けた「ランドセルジャーひみつきち」。ランドセルの止め具を柱巻きに飾ったり、電卓や塗り絵などの小道具を用意したりして、子ども向けの空間に仕立てあげた。
「ランドセルジャー」とは昨年5月に結成した、販売員が扮する“ヒーロー”。いわゆる戦隊モノのように「モモ」「赤」「青」「黒」のカラーに分かれ、売り場でのランドセル選びをアドバイスしたり、トレーディングカードを制作したりしている。
ランドセル選びは一度で購入に至ることが比較的少なく、販売員に親しみを感じてもらい、何度も売り場を訪れやすくすることが、売り伸ばしに寄与するようだ。実際、配布する「ランドセルジャーカード」を握りしめて来店する子どももいるという。
ことしのランドセルの売れ筋は、女の子用では「ピンク」人気が続くものの、新たに「白」や「キャメル」が浮上。色やモチーフの好みが決め手になっているという。男の子用では、風合いを重視したり、本物志向の母親が多いようで、本革の黒が人気だ。
