国産くだものを用いたオーガニックコスメ&エステティックサロン「フルーツルーツ」のユニークな経営業態や製品、考えかたにフォーカスした。店名に冠するフルーツはもちろん、店舗づくりにもこだわりが。
ES-ROOTS(東京・目黒)が経営する「フルーツルーツ」(同)は学芸大学駅近くの五本木交差点に位置するオーガニックコスメ&エステティックサロンだ。2010年1月にオープンし、ことしで8年めを迎える。同社は、国産のくだものを原料とするオーガニック製品のメーカーで、さらに自社製品を用いたエステサロンを経営する。エステサロン業界ではあまりない業態だという。
社長の榎戸淳一氏は経営コンサルタントのエステサロン担当の出身。そのため、店舗にはこだわりがある。ポイントは主に3つ。まず路面店であること。店舗内が見えづらい一般的なサロンと対照的に、道路から明るく開放的に見えるつくりにした。次に製品売り場を大きめに設計したこと。ふつう、卸された製品の販売額はサロン全体の売り上げの10%ほどというが、「フルーツルーツ」ではなんと40%。並べる製品数を増やし、訴求効果を高めたことが効果を生んだ。
そして最大の特徴は、お客さまを"フルーツ漬け"にすること。来店時にはフルーツハーブティーを、施術前にはフルーツの酵母ドリンクをふるまい、施術にはもちろんフルーツ由来の製品を使う。施術後にはフルーツハーブティーとドライフルーツを提供。来店から退店まで一貫した「フルーツ体験」が味わえる …