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販促NOW パッケージ編

物語とパッケージデザイン

Bruichladdich ザ・ボタニスト

先日、英国スコットランドはアイラ島に旅行した知人から、ジンをおみやげにいただいた。アイラ島は、蒸留所の観光ツアーが人気のモルト・ウィスキーの聖地で、ボウモア蒸留所はじめ8つの蒸留所がある。このアイラ島で唯一のドライジンが「ザ・ボタニスト」だ。

「ザ・ボタニスト」は、直線的で澄んだボトルに、この島で採れた22種類の植物のラテン語名をエンボス加工で記している。このエンボスの手触りが何とも心地いい。キャップのシュリンクに印刷しているのは、現地の専門家が選び、採取した植物のイラストだ。

モノトーンできわめてシンプルな透明のボトルからは、アイラ島の湧水と自然が思い浮かぶようだ。決してデコラティブではないが、品質の高さを十分印象づける。開封用のティアテープのラインと、ラベルにある「22」の赤が、デザイン全体のアクセントになっている。

よりデザイン自体の完成度の高さを感じるのは、植物を背景にボトルを置いたときだ。植物とパッケージデザインの相性が抜群にいい。まるできれいな花瓶をモチーフにデザインしたかのような、統一感がある …

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