
先日、マーケティングの専門家の話を伺う機会があった。そこで、日本酒の紙パックのデザインが話題に上った。今、新たなデザインを施した「しぼりたてギンパック」が売れているらしい。
菊正宗が「しぼりたてギンパック」を発売したのは2016年。じわじわとファンを増やし、シェアを高めているという。「食卓をもっと上質に」というコンセプトで開発し、清酒の普通酒パック商品ではあまりなかった、大吟醸のような「フルーティーな香り」と「フレッシュな味わい」が特長だ。
デザインは、テーブルにそのまま出せるような本物感・高級感を重視している。シルバーを主体に、冷やして飲むことを前提にした世界観、しぼりたてのフレッシュ感と躍動感を上手に表現したパッケージデザインである。
従来、紙パックのお酒のデザインといえば、親しみやすいお得感とボリューム感、存在感のあるものが多かった。「しぼりたてギンパック」は、従来の考え方や世界観を大きく変えたパッケージである。いわゆる「紙パックらしい」というデザインとは一味違っている …
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