縮小が危機的な状況にある書店業界。求められているのは書店の再定義だ。有隣堂は、これまでも新業態に挑戦し、一定の成果を収めてきたが、書店の殻を破るまでには至っていなかった。このほどオープンした新業態は、その突破口となるかもしれない。

書店「有隣堂」と、雑貨店「フレッシュサービス」。人々が習慣として手に取る雑誌などを並べる。
9つの異業種が織りなす市場 売り上げは好調
有隣堂は3月29日、新業態店舗「HIBIYA CENTRAL MARKET」を同日開業の複合商業施設「東京ミッドタウン日比谷」(東京・千代田)にオープンした。プロデュースしたのは、クリエイティブディレクター南貴之氏。小売店、理髪店、居酒屋、ギャラリースペースなど9つの店舗を集積。ターゲットを定めずどこの国とも、時代ともつかない小さな街のような複合店舗に仕上げた …
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