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進化を遂げる渋谷

西武渋谷店らしさを磨いた50年 アートとのコラボレーション

西武渋谷店は2015年に売り場の大規模なリニューアルを実施。現代アートを取り入れた売り場づくりのほか、新人アーティストのコラボなど絶えずニュースを発信し続けている。

フロアごとにテーマを設けて斬新な売り場に
デザイナー、建築家として幅広く活躍する佐藤オオキ氏とのコラボレーションによる、高感度な30代女性向けのフロア。西武渋谷店は2011年から「Art meets Life」をコンセプトに掲げ、現代アートを取り入れた売り場づくりや、次世代デザイナーの発掘・育成にも力を入れる。

渋谷という街の中では、個性がなければ目立てない

西武渋谷店は1968年に開店し、今年50周年を迎える。東急グループのお膝元である渋谷に出店した当時から、西武は独自性を出そうと常に先進性を追い求めてきた。当初は婦人向けのA館、紳士向けのB館、駐車場を主体としたパーキング館の3館体制でスタートし、日本で初めてエルメスやイヴ・サンローランなど海外の高級ブランドを紹介したことでも知られる。

86年には現在のモヴィーダ館の前身となるシード館を開設。国内外から新進気鋭のファッションデザイナーを発掘しセレクトショップとして売り出した。翌87年には生活雑貨を扱うロフト館がオープン。各館が強い個性を持つ5館体制となった。

80年代からは現代アートの企画展示や販売にも着手。他の商業施設との差異を打ち出すため、伝統的なアートや有名アーティストではなく自ら若手アーティストを発掘、起用してきた。

来街者の構成に呼応するように、最も客数の多い年齢層は20代、次いで30代、40代と続き、50歳未満の層が7割を占める。50代以上が過半を占める一般的な百貨店とは対照的だ。購入額が最も多いのは40代。30代と50代が同割合で続き、20代がそれに続く。これらの大きな構成は数十年前から変わらず、ファッションやトレンドに強い関心がある20代の男女が多く訪れているという。

「渋谷では、常に目新しいことを発信しなければ目に留めてもらえません。特に当店があるのは、周囲にファッションを中心とした商業施設が多いエリア。強い個性を打ち出せば、来店客数も売上も増加します。お客さまは当店にもっとおもしろい提案を期待している。より個性を磨き、時代を反映した取り組みを続け、発信していかなければならないと考えています」(西武渋谷店 店長 篁(たかむら)富夫氏)

アーティストとコラボし ストーリー性のある売り場づくり

2011年3月には「Art meets Life」というコンセプトを掲げた。国内外のブランドから商品を厳選したうえで、ものだけでなく付加価値を提供しようというもの。「Art」は生活へのクリエイティブな刺激や付加価値といった広い意味を持つという。2015年8月には渋谷駅周辺の再開発の流れを受け、このコンセプトに基づいて店舗の一部を改装した。

リニューアルしたのは、A館1階の入口、A館3階、A館およびB館5階の4カ所。これまで現代アートの分野で築いてきたネットワークを生かし、国内外のアーティストとコラボレーションしてデザインを決めた …

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