
2017年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が「インスタ映え」と「忖度」に決まった。「インスタ映え」は、写真を中心としたソーシャルメディアによるコミュニケーションを表した言葉であるが、店頭での購買行動にも無関係ではない現象だ。
店頭といえば、「撮影お断り」が当たり前の空間であったが、SNSを見ていると、かわいい商品やユニークな訴求内容のPOPの写真をいくつも見かける。お店がいくら撮影禁止をうたっても、買い物客の行動の変化を抑制するのは難しそうだ。
そんな変化に対して、近年はお店側も柔軟に対応している。バレンタインやハロウィンなどの商戦期には、売り場の一角へ季節感のある撮影コーナーを設置したり、わざわざ写真撮影用の商品ディスプレイを展示するなど、積極的にSNSへの拡散を狙った展開を行っている …