販売促進の専門メディア

           

U35若手販促キーパーソン

クルマを介した新たな価値を提案したい

山崎 洵(オートバックスセブン)

一定の経験を積み、これからの飛躍が楽しみな35歳以下の若手販促キーパーソンを取材する当連載。第9回は、「スーパーオートバックス 東京ベイ東雲」で、主力であるカー用品のフロアマネージャーを務める山崎洵さん(31歳)。「入社当時はクルマにまったく興味がなかった」と話す山崎さんが目指すのは、「オートバックスだからできる提案で、人生を楽しんでもらうこと」だという。

オートバックスセブン スーパーオートバックス
東京ベイ東雲 マネージャー 山崎 洵さん

2009年入社後、2012年3月までのスーパーオートバックスMITAKA勤務を経て、2012年4月よりスーパーオートバックス東京ベイ東雲勤務。

「クルマにまったく興味がなく、小売業への就職も視野になかった」

オートバックスセブンは、カー用品の販売や車検・整備などのサービスを提供する小売チェーンで、全国に600店舗を構える。うち74店舗の「スーパーオートバックス」は、各エリアの旗艦店舗として、従来の「オートバックス」を大きく上回る売り場と駐車場を有し、幅広い品ぞろえやサービスを展開する。

山崎洵さんは、「スーパーオートバックス 東京ベイ東雲」に勤務する31歳。2009年に新卒で入社し、ことしで9年めとなる。同店ではフロアマネージャーを務め、17人のスタッフを率いて、洗車用品や車用芳香剤など、カー用品全般を扱う最もアイテム数の多い売り場を切り盛りしている。

山崎さんは、まさにオートバックスの核となるカー用品事業を、先陣切って盛り上げる存在だが、実は就職活動当時、「まったくクルマに興味がなく、クルマに関連する企業にも、小売業にも勤めるつもりはなかった」と語る。

それどころか、スノーボードのライセンスを取得していたため、いずれは米国に移住してスノーボード関連の仕事に就きたいと考えていたという。大学卒業後は、米国での当面の生活費などを稼ぐため、アルバイトか、小さなイベント企画会社などへの短期間の就職を検討していた。

そんな山崎さんがオートバックスに興味を持ったのは、企業の合同説明会でのこと。経営戦略を学ぶ大学の講義の一環で、企業分析のレポートを提出する課題があり、ある石油会社を中心に関連する企業の人材戦略について掘り下げていた。その際、「合同説明会なら、一度にいろいろな企業の話が聞ける」と考えて足を運び、そこでオートバックスの採用担当者に出会った。

「その方の話がすごくおもしろかったんです。オートバックスはカー用品事業を営んでいるけれど、これからはカー用品以外にも手を広げなければならないし、そのための人材がいま必要だと。だから、クルマという枠にとらわれないでほしい、といった話が印象に残っています。その話を聞いてオートバックスの業種へのイメージが広がりました」

ひょんな縁からオートバックスに興味を持ち、「経験のために」と受験した採用面接をクリア。オートバックスでの仕事の楽しさに目覚め、いまでは「スノーボードは個人的にプライベートで楽しめればいいです」と笑う。

学生時代はクルマに興味がなかった山崎さんだが、現在はオートバックスセブンで重役を担う。

客層やニーズが大きく異なる店舗間の異動を経験

初めて配属された店舗は、多摩にある「スーパーオートバックスMITAKA」。そこで、車検や車両メンテナンスなどの作業を行うピット担当を2年半、接客を行うフロア担当を半年間経験した。もともと小売業への就職を想定していなかったことがプラスに働き、入社して感じたギャップはなかったという。余計な先入観がなかったため、理想との落差を感じずにすんだのだ …

あと62%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

U35若手販促キーパーソン の記事一覧

クルマを介した新たな価値を提案したい(この記事です)
初めて店長を務めた店舗で売上目標を達成 「経営者目線」でお客さまに選ばれる店舗に
マザーハウスのファッション面を牽引 新店舗でさらなる挑戦へ
名古屋から銀座、そして世界へ ブランド発信への飽くなき挑戦
店員として、ファンとして 店舗や商品のポテンシャルを引き出す
旗艦店の新店舗で店長に抜擢 さらなる挑戦に臨む
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する