
この秋の新商品568点のパッケージについて、男女2万6000人を対象に行った調査結果が出た。「プラグ パッケージデザインランキング」と題するこの調査は、2017年で3年めを迎え、過去3年間で2908商品、のべ13万8000人の回答を蓄積した、日本最大級のパッケージデザイン評価データと自負している。対象とするカテゴリーは、ビールから医薬品まで23に分類している。これだけのデータがたまってくると、いろいろなことが見えてくる。
最近、「健康」と「おいしい」という2つがデザインで両立しはじめている。本来、「健康」と「おいしい」は、表現の上でも、商品スペックの上でも、二律背反の関係と言えた。「健康によい機能や成分があるのであれば、おいしさを犠牲にしなければならない」といった、あきらめのようなものが根底にあった。
しかし、企業努力により、消費者側の意識も「『健康』と『おいしさ』は二律背反ではない」というふうに変化しつつあることが、デザイン評価からも見てとれる …
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