
店頭で買い物をしているとき、商品ラインナップの中で「それぞれの違いがよくわからない、どれを購入してよいのかわからない」と悩むことがしばしばある。販売員が近くにいる売り場であれば、すぐに商品について質問すれば解決できるだろう。しかし、探している商品が質問しづらい商品である場合はどうだろうか。たとえば、コンプレックスを解消する商品や、口にするには少し恥ずかしい部位に効く薬などだ。
以前、こんな事例を聞いたことがある。店の奥にコーナー化していた痔の薬を生理用品売り場へも陳列したところ、売り上げが大きく伸びたという。女性客にとって痔の薬が必要であっても、その売り場で商品を吟味することが恥ずかしく、購入の障壁になっていたという事例だ。
いまなら、購入する商品さえ決まっていればネット通販で気兼ねなく購入することができる。だが、何を購入すればよいのかわからない状態の時は、まず店頭で商品を吟味することが多いのではないだろうか。
リアル店舗とネット通販が融合していく中で、リアル店舗は新規顧客を獲得する役割が高まっていくと考えられる。その中で、上記のような事例は大きなチャンスロスである …
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